魔⼥狩りと犯⼈捜しの弊害
⼈間にとって最も避けるべきことは、犯⼈捜しや魔⼥狩りです。
このような意識で物事に取り組むと、間違いなく集団の輪が崩れ、対⽴が⽣じます。犯⼈を探すことが重要
なのではなく、なぜ問題が起きたのか、その原因を究明することが⼤切です。誰かのせいにするのではなく、動作や考え⽅に問題があったのかをしっかりと分析しなければなりません。
例えば、「あなたがあのような発⾔をしたから、この結果になったのではないか」というような責任の押し付けをしていては、何も解決しません。
重要なのは、なぜそのような発⾔をしてしまったのか、その背景を究明することです。これによって、同じ状況ではその発⾔を控えるという教訓を得ることができます。
⽗がよく⾔っていたのは、「危険なことは⼝にするな」ということでした。⽗が戦闘機のパイロットだった頃、仲間たちは⽶軍機が⾒えない状況でも、そのことを⼝にしませんでした。
しかし、ある者が「今⽇は⽶軍機が⾒えないですね」と⾔ってしまうと、その直後に上空から攻撃を受けることがありました。
このように、禁句というものが存在します。それを教えずに犯⼈捜しをしてしまうと、個⼈の資質や性格に焦点が当たってしまい、問題の本質が⾒えなくなります。
物事を前に進めるためには、犯⼈捜しを避け、真の原因を⾒極める姿勢が必要です。
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